突入せよ!あさま山荘
2,3日前、ぐうぜんwowowで「突入せよ!あさま山荘」をみた。
2002年公開、原田眞人監督・役所広司主演、元警視庁・佐々淳行の「連合赤軍あさま山荘事件」を原作とした映画です。もう今は「あさま山荘事件」なんて知っている若い人はあんまりいないと思うけど、やどんは、もろリアルで経験している。日本中がテレビに釘付けだったから。
30数年前は、古い社会体質に反発した大学生が「学生運動」なるものを起こしていて、大学も荒れていた。多くの学生はセクトと呼ばれる思想集団に属し、ベトナム反戦運動などを展開していた。その世代を”全共闘世代”という。今の50後半~60代ね。
もちろん学生運動に参加しない学生もたくさんいて、彼らは”ノン・ポリ(non-politic)とよばれていた。やどんは高校時代新聞局にいてマスコミを通して学生運動を興味深く見ていた。むしろ”シンパ”だったといえる。
だからこの「あさま山荘事件」はすごく衝撃をうけた。この事件をキッカケに日本の学生運動が崩壊していったからだ。「総括」とよばれる仲間へのリンチ殺人が連合赤軍で日常的に行われていた事実が次々に判明し、高邁な思想も改革への大儀も霧散してしまった。連合赤軍を心から憎んだのは、むしろ学生運動にかかわっていた学生達自身だったと思う。もちろん被害者となってしまった若者達の無念さには遠く及ばないけれど。
こんなことで、まあ、やどんにとって特別な「あさま山荘事件」なんだけど、この映画にはべつな意味もあるのね。それはもちろん、めちゃ兄さんが出演していることなのだ。
2002年封切り、劇場で見た時はファンになったばかりで、しかも兄さんが俳優の仕事から距離をおいていた時期だったから、この映画に出演していると知って心おどった。
・・・・・ネタバレになるから観てない人は注意
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ほとんど全てが警察側の目線で描かれているから、全観客の関心が犯人逮捕の瞬間に集中していく。どんな逮捕劇になるのか、犯人は一体どんな人間なのか。最後の最後まで姿をみせず、たった数人の犯人に数百人の警察官が対峙し、緊張がどんどん高まっていく。
そして
ついに犯人逮捕!! 警官が言う。
「コイツの顔、マスコミにさらしていいですか?」
髪の毛をつかまれ、ずぶぬれになった犯人の顔が突き出される。
主犯・大河内 浩 ―― 武○真治であった。
このときの彼の目は忘れられない。憎悪と狂気に満ちた野獣の目!たった一瞬、それだけで武○真治の存在感は十分だった。そしてやどんの中でただのSAX吹きだった兄さんが映画俳優として確立した瞬間だった。
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原田監督は当時の朝日新聞で、この映画はドキュメンタリーではなくエンターティメントである、と強調している。あまりにも佐々さんがヒーローとして扱われすぎているからだ。またこの事件の大きさと被害者への配慮から、犯人役にあえて有名俳優を使った、とも述べている。もう一人の犯人役は鈴木一真さんだった。
今年ベルリンで賞をとった若松監督の映画も是非みようと思う。
兄さんのメヂカラを体験したい人は是非↓
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